2016年05月23日

腰だめ


腰だめと言うと,1994年2月3日午前1時,当時の細川護熙首相が,突然記者会見し,

「所得・住民税減税を含む総額6兆円の減税を実施し、その財源として消費税(税率3%)を廃止して税率7%の国民福祉税を創設する」

云々を発表したが,記者団に税率7%の根拠を聞かれ(この当時には,お手盛り以外の質問があったらしい),

「正確にはじいていない。腰だめの数字だ」

と答えたので,「腰だめ」という特殊な用語がすっかり有名になった。「腰だめ」とは,辞書(『広辞苑』)には,

「狩猟などで,銃床を腰に当てて構え,大ざっぱな狙いで発砲すること。転じて,大づかみな見込みで事をすること。」

とある。『語源辞典』にも,

「『腰に鉄砲を当て,狙いを定めず撃つこと』を言います。大体の見当で事をする意です。」

とある。しかし,これは比較的新しいことばではないか。火縄では,そんなことをしないし,連発でなくてはあまり意味がないような気がする。そのためか,『大言海』には載らない。

我々には,あまり銃は縁がないが,

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1466233949

には,

「腰あたりで構えて撃つのは、実際の軍では突撃時に使う、連射できる火器での射撃法です。軍によって若干の差はありますが、脇に銃を挟んで左手もしっかりと銃を固定するように持ち、照準器を使わずに連射される弾が命中する場所を目で確認しながら、敵に当てていく撃ち方です。敵の陣地に走りこみながら突撃をかける際、ちゃんと肩に構えて照準器を覗き込みながら撃つ余裕がないとき、こうしてしっかりとは狙わずに、連射による弾幕によって敵を圧倒します。」

としている。

あるいは,

「腰あたりで構えて撃つのは、実際の軍では突撃時に使う、連射できる火器での射撃法です。…腰だめ撃ちは狙って撃つより精度が大幅に低下しますが、至近距離や瞬発的な射撃を強いられる場面(角から敵が突然現れるなど)に適します。」

とあるので,敵がいると当たりをつけて,やたらと連射して,昔流の言い方をすると(ご容赦願うなら),「盲打(撃)ち」と言う言い方になる。しかしこれは,本来,

目あてなくむやみに打つこと,

で,『大言海』にも,

「目あてを定めず,又は,所構わず,打ち叩くこと」

で,「滅多打ち」と同義になるから,「撃つ」よりは,「打つ」方らしい。

http://www.truecombat.jp/elite/book/export/html/390.html

に,「射撃法」が載っていて,

「予測撃ち、部屋に入る時、入り口の近くの蔭等に居る敵に使う技。フルオート撃ちで相手の視界(これは予想した位置)に入る直前から撃ちます。反射速度0で撃ち始めるので上手くいけば反撃する隙を与えずに倒すことが出来る。ただし、弾を多く消耗したり等の欠点があるため使いどころが重要。
突撃、射撃腰撃ち、抱え撃ちとも呼ばれる姿勢で撃つ。アイアンサイトを覗かずにノーサイトによる射撃。敵と至近距離で遭遇した時などに有効。しかし、弾が非常にバラけるため相手に与えられるダメージが低く失敗する可能性も高い。ちなみに、ShotGunはアイアンサイトを覗かないでも結構な命中率を持っている。なお、突撃射撃は、かなり訓練のした兵士でないとできない射撃であるが、ゲームでは簡単にできる。移動速度を落とさずに射撃できるので、動き回って回避をしながらやると効果的。
しゃがみ撃ち、至近距離で敵と遭遇した時に有効な技DEを除く拳銃はしゃがむと集弾率が格段に上がり、アイアンサイトなしでも大体真ん中に当たるようになります。このことを利用し、曲がり角で敵に鉢合わせた時にしゃがみ→ハンドガン連射で敵の腹に弾を叩き込むことが出来ます。ハンドガンの時にはこしだめより有効かもしれません。
回転撃ち、至近距離で敵と遭遇した時に有効な技敵と遭遇した際に即座にダッシュ&ジャンプ(同時に)して敵の死角に移動する。そして敵を中心に円を描くように移動しながらノーサイトで撃つ。リコンでやると成功率UP。高い集中力と反射神経、テクニックを要するので、初心者にはお勧めしかねる。」

とあるが,どうやら,よく読むと,ゲームのことを言っているらしいのが,日本的でご愛敬。

面白いのは,この銃からきた「腰だめ」が,

http://myoshida.com/archives/2014/01232052/

に,「カメラを『腰だめ』にして撮影する」とあり,

「カメラを『腰だめ』にして撮影すると、両手で構えて撮るのとは違った写真がとれます。いわゆる『ありのままの写真』-- キャンディッド・フォト(candid photography)の一種ですね。『腰だめ』というのは、腰の位置にカメラをホールドしてという意味です。私は両吊りのカメラ・ストラップを使っているので、ちょうど観光客が首からカメラをぶら下げたままの状態で撮影することになります。ちらっと見ただけでは、写真を撮っているようには見えません。腰だめだと、ファインダや液晶画面は見えないので、カメラを全自動モード(Autoモード)に設定しておき、感覚でフレームを決めることになります。」

と,写真撮影にも転用されている。

ちなみに,「銃床」については,

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%83%E5%BA%8A

「銃床(じゅうしょう、英: Stock:ストック、Buttstock:バットストック)は、銃やクロスボウの照準を安定させ、発射時の反動を抑えるために、肩に当てる部品を指す。吊り紐や二脚と併用すれば、さらに発砲時の安定が得られる。本来の銃床は銃のflame(フレーム)と呼ばれる部分で、銃床の前部(手を添える部分)を前床、後部(肩に当てる部分)を後床と言う。特に木製のものを木被といった。」

と,詳しい。

ホームページ;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/index.htm

今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm

posted by Toshi at 04:49| Comment(0) | 言葉 | 更新情報をチェックする
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