2017年04月23日

象徴


小松孝英個展(みぞえ画廊)に伺ってきた。

小松孝英の個展.jpg


http://www.mizoe-gallery.com/user_data/event.php

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案内ハガキをもらった人に誘われて,伺った。ハガキにあった絵,

img019.jpg


にちょっと興味を惹かれた。どうやら,

蝶,
魚,
おたまじゃくし,

といった自然系のものをモチーフに描く方らしい。略歴を見ると,

九州デザイナー学院アーティスト学科卒業

とあり,構図のデザイン性も強い作風なのは,納得できる。案内ハガキの絵を見てもわかるように,絵のもつ象徴性は強い。展覧会の案内の文句には,

アートフェア東京2017で好評を博した小松孝英の個展,
「九州から世界へ」を実践し、生物多様性のテーマを描く,

とある。

生物多様性のテーマ,

というのは,今回の作品群ではよく分からなかったが,デザイナー博の案内にある,

アートフェア.jpg


絵は,今回の入口正面にあった「蝶舞図」である。この作家の群像を描くときの独特のデザイン性は,

蛍群舞,
蛙ノ子群生図,
蛍群舞図,
群虫図

等々の群像を描いた作品群に能く特徴が出ている。「おたまじゃくし」の動きをラインで示す,デザイン性は,

ハヤ,

アユ,

が泳ぐ図で,流水をラインで表現するところと似通っている。是非は別として,そのデザイン化された構図が,極端に行くと,さらに象徴性を強めた画風になる。

玄関右手にあった,細長い,

流水吸水図,

は,滝のように流れ落ちる(何本かのラインで表現される)水と戯れるように飛び交う蝶が数匹の図である。これもシンプルだが,やはり細長い,

雨,

と題された作品は,抽象化された花らしいものに止る,白い蝶が下に,同じくデザイン化された枝にとまるイモリが上に,と対比的に描かれた作品だが,僕には,これに一番惹かれた。

僭越ながら,蝶の群舞には,どうしても既視感がつきまとう。こちらは蝶で,あちらは(たぶん)蛾だが,御舟の,「炎舞」の翳がちらちらしてしまう。こちらはアクリル,あちらは日本画ではあるが。

その他の群舞も,現実に先行する絵があるかどうかとは分からないが,やはりどこか既視感を感じてしまう(先入観かもしれないが)。デザイン性が強まるほど,それは象徴性が高まることであり,それは与える印象をシンプルにする。先行する者の印象の翳は強くなるのではないか,と感じさせられた。その意味では,独自の構図のもつ,

雨,

のインパクトに惹かれた。

なお,速水御舟については,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/442867547.html

で触れた。

ホームページ;
http://ppnetwork.c.ooco.jp/index.htm

今日のアイデア;
http://ppnetwork.c.ooco.jp/idea00.htm

posted by Toshi at 04:53| Comment(0) | 個展 | 更新情報をチェックする
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