2017年07月23日

みかじめ


いわゆる,暴力団の「みかじめ料」の「みかじめ」は,

見ケ〆,

と,『広辞苑』『デジタル大辞泉』は当てている。

取り締まること,監督すること,

という意味である。俗語なので,他の辞書にはこれ以上は載らない。

http://www.web-sanin.co.jp/gov/boutsui/mini20.htm

は,「みかじめ料」とは,

「もともと暴力団社会で使われている用語の一つですが、今では、一般社会でもこの言葉は広く知られるようになりました。…暴力団は縄張りという自己の勢力範囲で資金活動などをしているわけですが、この縄張り内で風俗営業等の営業を行いあるいは行おうとしている者に対して、その営業を認める対価として、あるいはまた、その用心棒代的な意味をもたせて、挨拶料、ショバ代、守料(もりりょう)など様々な名目で金品を要求し、この要求に応じた者にこれを月々支払わせていますが、こういった金品のことを『みかじめ料』といい、暴力団にとっては、伝統的でしかも重要な資金源の一つとなっています。」

で,大体,暴力団がこうした「みかじめ料」を徴収しようとする対象業者は,

「特に、バー、スナック、クラブ、ソープランド、飲食店、パチンコ店、ゲームセンター、麻雀店などが多いといわれています。暴力団が、『みかじめ料』を要求する手口はいろいろですが新規営業店に組員を行かせ、『この辺りは、うちの組が取り仕切っている。』とか、『誰に断って商売しとるんや』などと言い掛りをつけさせて、『みかじめ料』を要求し、断られれば集団の威力を示して威嚇し、あるいは要求が容れられるまで執拗な嫌がらせ行為を繰り返すなどが、その主な例です。」

というが,

「従来、被害申告が行われず潜在化する傾向にあったことや、現行法下では、即犯罪として捉えることが難しい場合が多かったことなどから、平成4年に施行された「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(通称、暴対法)」によって、『暴力的要求行為』の一つとして、改めて禁止し中止命令の対象行為としました。これによって、今後『みかじめ料』徴収事案は、これまで以上に封圧することができるものと認められます。
なお、暴対法では、営業を認める対価としての「みかじめ料」(法第9条第1項第4号)と、守料、用心棒代としての『みかじめ料』(法第9条第1項第5号)の二つに分けて規制しています。」

と説明している。『大辞林』は,はつきり,「みかじめ料」を,

暴力団が飲食店などから取る用心棒代,

としている。

この語源については,

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1115266311

に,

み‐かじめ(見ヶ〆)が、管理・監督することや後見をすることからきた説,
「かじめ」が、宮崎県で言う、鳥避けの為の縄張りのことからきた説,
毎月3日又は3日以内に支払わなければ、その店を締めあげるという説,

を挙げている。さらに,

『日本語俗語辞典』

http://zokugo-dict.com/32mi/mikajimeryou.htm

は,
 
「みかじめ料とは暴力団のシノギの一種で、縄張り内にある風俗店や飲食店から毎月受け取る金品をいう。“みかぎり”は『見ケ〆』と書き、取り締まることや監督することという意味であり、みかぎり料は監督代=見張り、用心棒代として授受される金品ということになる。ただし、これは名目上のことであり、挨拶代、ショバ代など様々な名目で要求される。」

と,「みかぎり」説を挙げている。

http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20140208/Escala_20140208_1705391.html

では,「みかじめ」を,

「『毎月3日締め』(ミッカジメ→ミカジメ)から転じたというのが定説で、支払いが遅れたら3日以内に収めることが原則だったことから、という説もあります。」

と,「3日締め」を定説という。

http://www.web-sanin.co.jp/gov/boutsui/mini20.htm

も,「みかじめ料」は,

「毎月3日に支払わせるという説や3日以内に支払わなければ、その店を締めあげるという説とがありますが定かでありません。また、守料、用心棒代などを『カスリ(掠り~上前をはねる)』ともいっています。」

とする。しかし,

『語源由来辞典』

http://gogen-allguide.com/mi/mikajimeryou.html

は,

「語源には,毎月3日にお金を払わせることからや,3日以内に払わなければ締め上げるといった,日数の『みっか』に関連付ける説がある。しかし,『みかじめ』は『管理』『監督』『取り締まり』といった意味の言葉であり,『みかじめ料』は,『守り・取り締まり』に対して支払う料金という名目から生じた言葉なので,日数の『3日』からとする説は考え難い。『みかじめ』は上記のような意味で使われ,漢字で『見ヶ〆』と当てられることから,『み』が『見張る』『見守る』,『じめ』は取り締まるの意味と考えられる。」

とする。前以て,自分のシマ(縄張り)と称する店々から徴収するということは,一種保険のようなものとみなされているのかも知れない。

しかし,

『日本辞典』

http://www.nihonjiten.com/data/254266.html

は,「寺銭」の項で,

「博打などで、場所の貸元が売上から一定の割合で抜く手数料、場代のこと。『テラ』は寺で、寺社の敷地内で博打などの興行を行ったことによる説、『テラ』は照で、ろうそく代や灯油代の名目で徴収した金を意味するとする説などがある。なお、暴力団が自己の縄張り内で営業する風俗店や飲食店などから営業を認める対価として徴収する金品のことを『みかじめ料』というが、漢字で『見ヶ〆』と書き、管理・監督する、後見をすることを意味する。一説に、毎月三日に支払わせる、または三日以内に支払わなければその店を締めあげることからという。また、みかじめ料の一つに『しょば代』があるが、この『しょば』は、『ばしょ(場所)』の倒語で、もとは的屋などの隠語として露店商などが商売をする場所のことをいった。」

としているところを見ると,「見ケ〆」を,監督する,という意味は,後付のような気がする。暴力団が,そういう名目で徴収する,ということを後追いで,意味づけた,というような。むしろ,

毎月三日に支払わせる,
または,
三日以内に支払わなければその店を締めあげる,

の方が実態に近いのではないか。ちなみに「やくざ」は,

http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20140208/Escala_20140208_1705391.html

によると,

「江戸時代に定職につかず博打で生活している者のことを花札賭博の『八・九・三』の出目にひっかけたという説が有力です。『八・九・三』を合計すると二十となり、花札では勝負にならない数字であることから『役に立たないモノ』を『八・九・三(ヤクザ)』と呼ぶようになり、世間のアウトローたちに当てはめてできた隠語のようです。」

と,今日は,「ヤーさん」などとも言う。

参考文献;
http://www.web-sanin.co.jp/gov/boutsui/mini20.htm
http://gogen-allguide.com/mi/mikajimeryou.html
http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20140208/Escala_20140208_1705391.html

ホームページ;
http://ppnetwork.c.ooco.jp/index.htm

今日のアイデア;
http://ppnetwork.c.ooco.jp/idea00.htm

ラベル:みかじめ 見ケ〆
posted by Toshi at 04:36| Comment(0) | 言葉 | 更新情報をチェックする
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