2023年09月26日

浄蔵浄眼


聞くに羨しきものは、妙荘厳の二人の子、浄蔵浄眼親を導きて、菩提の道に入りければ(梁塵秘抄)、

の、

浄蔵、
浄眼、

は、法華経妙荘厳王本事品に説かれる、

妙荘厳王の二子、

をいい、母を、

浄徳夫人、

という。同品によると、

過去無量無辺不可思議阿僧祗劫に浄蔵・浄眼の二王子がおり、この二人は雲雷音宿王華智仏のもとで出家し菩薩行を修して三昧を得た。後に仏に法華経の説法を受け、浄徳夫人に仏に詣でることを勧めたが、夫人はまず父王を婆羅門から放ち、仏門に帰依させることを命じた。二子は種々の神変を顕わして父王に見せ、仏法を信解する心を起こさせた、

というhttp://gmate.org/V03/lib/comp_gosyo_210.cgi?a=bef4c2a2a1a6bef4b4e3

妙荘厳王、

は、法華経の会座にいる、

華徳菩薩、

であり、

浄蔵、
浄眼、

の二子は、

薬王(やくおう)菩薩、
薬上(やくじょう)菩薩、

である(仝上・精選版日本国語大辞典)。いずれ薬王菩薩は、

浄眼如来(じょうげんにょらい)、

に、薬上菩薩は、

浄蔵如来(じょうぞうにょらい)、

になるとされているhttps://www.7key.jp/data/thought/hotoke/yakuoubosatsu.htmlとある。『法華経』の「薬王菩薩本事品」では、薬王如来の前世は自分の腕を燃やして日月浄明徳如来を供養した、

一切衆生喜見菩薩、

であったとされる(仝上)。

薬王菩薩は、

薬草と薬壺、

薬上菩薩は、

薬壺を持つことが多い(仝上)とされるが、その性格が薬師如来に近いため、両菩薩は薬師如来の、

八大菩薩、

に数えられ、

阿弥陀二十五菩薩、

に加えられており、

釈迦如来の脇侍、

として従うこともある(仝上)。

釈迦三尊像(国宝、法隆寺金堂).jpg

(釈迦三尊像(法隆寺金堂) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%88%E8%BF%A6%E4%B8%89%E5%B0%8Aより)

法隆寺金堂に安置されている、

釈迦三尊像(国宝)、

の脇侍は寺伝では、

薬王菩薩、
薬上菩薩、

と称しているhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%88%E8%BF%A6%E4%B8%89%E5%B0%8A

薬師如来の、

八大菩薩(はちだいぼさつ・はつだいぼさつ)、

には異説があるが、薬師本願経によると、

文殊師利菩薩・観世音菩薩・得大勢至菩薩・無尽意菩薩・宝檀華菩薩・薬王菩薩・薬上菩薩・彌勒菩薩、

とされる(精選版日本国語大辞典)。

阿弥陀二十五菩薩、

は、「来迎引接(らいごういんじょう)」で触れたように、

阿彌陀仏を念じて極楽往生を願う者を守護し、その臨終の時には迎えに来るという二五の菩薩、

をいい、

観世音(かんぜおん)菩薩、大勢至(だいせいし)菩薩、薬王(やくおう)菩薩、薬上(やくしょう)菩薩、普賢(ふげん)菩薩、法自在王(ほうじざいおう)菩薩、獅子吼(ししく)菩薩、陀羅尼(だらに)菩薩、虚空蔵(こくうぞう)菩薩、徳蔵(とくぞう)菩薩、宝蔵(ほうぞう)菩薩、金蔵(こんぞう)菩薩、金剛蔵(こんごうぞう)菩薩、光明王(こうみょうおう)菩薩、山海慧(さんかいえ)菩薩、華厳王(けごんおう)菩薩、衆宝王(しゅうほうおう)菩薩、月光王(がっこうおう)菩薩、日照王(にっしょうおう)菩薩、三昧王(さんまいおう)菩薩、定自在王(じょうじざいおう)菩薩、大自在王(だいじざいおう)菩薩、白象王(びゃくぞうおう)菩薩、大威徳王(だいいとくおう)菩薩、無辺身(むへんしん)菩薩、

とされるhttps://www.tendai.or.jp/houwashuu/kiji.php?nid=136

薬王菩薩、

は、『法華経』「薬王品」「妙荘厳王品」での主人公だが、「法師品」「勧持品」「陀羅尼品」等々では、

対告者として登場する、

とされhttps://www.jstage.jst.go.jp/article/ibk1952/50/2/50_2_911/_pdf、「勧持品」では、

爾時藥王菩薩摩詞薩 及大樂説菩薩摩詞薩 與二萬菩薩眷屬 皆於佛前作是誓言 唯願世尊不以為慮 我等於佛滅後 奉持讀誦説此經典 後悪世衆生 善根轉少多増上慢 貧利供養増不善根 遠解脱雖難可教化 我等當起大忍力讀誦此經. 持説書冩種種供養不惜身命、

と、

薬王菩薩が仏滅後の法華経弘通を誓う(仝上)とある。密教では病気平癒を目的とする、

薬王菩薩法の本尊、

とされ、法華経「薬王菩薩本事品」では、
若有女人 聞是薬王菩薩本事品 能受持者 尽是女身 後不復受 若如来滅後 後五百才中 若有女人 聞是経典 如説修行 於此命終 即往安楽世界 阿弥陀仏 大菩薩衆、

と、

この経典を聞いて修行すれば、臨終の後、阿弥陀如来のいる安楽世界に生まれることが出来る、

と説かれているhttps://www.butsuzou.com/jiten/yakuou.htmlとある。

薬王菩薩の石像.jpg

(薬王菩薩の石像(タイ・ソンクラー県) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AC%E7%8E%8B%E8%8F%A9%E8%96%A9より)

薬上菩薩の石像.jpg

(薬上菩薩の石像(タイ・ソンクラー県) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AC%E4%B8%8A%E8%8F%A9%E8%96%A9より)

ホームページ;http://ppnetwork.c.ooco.jp/index.htm
コトバの辞典;http://ppnetwork.c.ooco.jp/kotoba.htm#%E7%9B%AE%E6%AC%A1
スキル事典;http://ppnetwork.c.ooco.jp/skill.htm#%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%AB%E4%BA%8B%E5%85%B8
書評;http://ppnetwork.c.ooco.jp/critic3.htm#%E6%9B%B8%E8%A9%95

posted by Toshi at 03:55| Comment(0) | 言葉 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください