怒りを表現する

昔から怒りっぽく,怒りで散々な目にあっていたとしよう。 そのとき,どう怒りをコントロールするかという話になるのだろうか。たとえば,論理療法でいうように,イラショナルビリーフがあるからだと。たしかにそれもあるかもしれない。だが,怒りがその人の価値にかかわることだとしたら,それをコントロールすることは,その人の何かを矯めることになる。 確かに激昂した状態で,冷静な判断は下せないし、瞬…

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気力について

遠くから名前を呼ばれている気がして,ふっと目覚めた。その直前夢を見ていた気がするが,はっきりしない。目の前で,執刀の女医さんが,終わりましたよ,と声をかけてくれた。 ありがとうという意志表示で出たのか, 単に(ちょっとかっこいい)女医さんの手を握りたかったのか, なんとなくうつつの何かに触れたかったのか, どういうわけだか,思わず手を出したら,握手を返してくれた。間合いという…

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怒り

怒りについては, http://blogs.dion.ne.jp/ppnet/archives/11145382.html で触れたことがあるが,ちょっと基本的なことを確認してみたい。 ならぬ堪忍するが堪忍, というが,怒ったあとの気分の悪さと言ったらない。堪忍袋や癇癪玉の大きさが,器量,度量の大きさに比例するというような気がしてならない。 怒りは狂気, …

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嫉妬

嫉妬については, http://blogs.dion.ne.jp/ppnet/archives/11261890.html で少し触れた。そこではこう書いた。 僕は,嫉妬というのは,その立場に成り代われなかった,そこに自分がいたらよかったというそのポジションに自分がいない,どうあがいてもそこにいられないということに対する悔しさといっていい。 しかしそもそもそこには自分…

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初めは,「秘める」というテーマで考え始めたが, 秘める恋 秘める思い 秘める志 秘める夢 秘める悪意 秘める怨念 と考えたところで,「しのぶ」を調べていくうちに, しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで わが恋を 人知るらめや  しきたへの 枕のみこそ 知らば知るらめ にいきついて,結局恋のことか,とわ…

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悲しみ

悲しみという言葉で,瞬間に思い出すのは,中原中也の, 汚れっちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れっちまった悲しみに 今日も風さえ吹きすぎる だが,この詩には,どこかベルレーヌの,というか,堀口大学のベルレーヌの訳詩のにほひがある。 巷に雨の降るごとく われの心に涙ふる。 かくも心ににじみ入る この悲しみは何やらん? このセンチメンタルな悲しみ…

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二次感情

随分昔,REBT(Rational Emotive Behavior Therapy)を学んだ時の,どこかに残っていたのだと思うが, 二次感情 という言葉が,記憶の底からよみがえった。たぶん, 悲しんでいることに対して,恥ずかしいと感ずる, というような,悲しみという一次感情に対する,感情的反応のことだと思う。だから, メタ感情 とも言うと,記憶している。…

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向っ腹

「むかっぱら」は, 向っ腹 とか 向かっ腹 と書く。 むかむかと腹を立てること。 どうしようもなく腹立たしい気分。 やり場のない怒り。 という意味である。語源的には, 「むかばら」の音変, であるとされるが,手元の『語源辞典』では, 「ムカマカ(擬態語)+パラ(腹が立つ)」 とあるが,どうも首をかしげたくなる。「腹」は, 業腹 …

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