節(フシ)の語源は, 「フ(経)+シ(処)」 で(出典は『大言海』らしい),竹,葦などの区切り,をいう。たた,「フシ」と読むのと,「セツ」と読むのとで,どう違うのか。 節(セツ)は,中国語の「節」が語源。ただ,「節」の説明は,二つある。 一つは,「竹+即(断ち切ること)」 いまひとつは,「即」は,の左側は,「皀」で,人がすわって食物を盛った食卓のそばについたさま…

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嘱託

無知をさらけだすようだが,ふつう,「嘱託」は, ショクタク と読む。「属託」とも当てるらしい。まあ,そこまでは,いい。で意味は, 頼むこと。仕事を頼んで任せること。委嘱。 正式の雇用関係や任命によらないで、ある業務に従事することを依頼すること。また、その依頼された人やその身分。 という意味である。嘱託殺人とか嘱託社員というのが今の使われ方である。類語としては, …

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どうせ

どうせ, というのは,貶める口調である。 どうせ,俺なんて, どうせ,大したことではない, どうせ,たかが知れている, どうせやるなら, どうせ無理, 等々。必ずしも自分だけではないが,結果として,口に出す本人を貶める。だからか, 「『でも』『だって』『どうせ』,この3つのDが成功しない人の口癖です」 とまで酷評される。 意味は,辞書によると(『広…

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横板

横板に飴, という言い方を,岡本綺堂がしている。いろんな人が,取り上げているので,いまさらめくが, 立板に水, という言い方はする。因みに,立板というのは, 立てかけてある板, という意味の他に, 牛車の車箱の両側をそう称する, 木目を垂直あるいはそれに近く通るように用いた板,要は,縦に木目の通った板, という意味がある。でもって,「立板に水」とは…

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をかし

おかしい を『広辞苑』でひくと, 「をかし」として, ヲ(招く)の形容詞形で,心惹かれ招きよせたい気がする意か, とある。そして,大別, ①(「可笑しい」とも当てる)笑いを誘われるようなさま ②物事を観照と評価する気持ちで,「あはれ」が感傷性を含むのに対してより客観的に賞美する感情 に分けている。①の方は, 滑稽である,変だ・いぶかしい,変だ・変わ…

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いわれ

「いわれ」と「いわく」は似た意味である。 「いわれ」は 謂れ, と当てる。「言われ」とも当てるが, (動詞「い(言)う」の未然形+受身の助動詞「る」の連用形から)物事が起こったわけ,言われていること,来歴,理由,由緒, という意味になる。「言う」を当てているが,本来は,「謂う」らしい。この違いは, 曰くについては, http://ppnetwork.…

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たちまち

「たちまち」は, 忽ち と当てるが,辞書(『広辞苑』)には, 一説に,原義は「立ち待ち」,立って待っているうちにの意, と,注記し, にわか, 急に, すぐ, という意味を並べる。別の辞書(『大辞林』)は,やはり, 「立ち待ち」の意からか, と,断って, 非常に短い時間のうちに動作が行われるさま。すぐ。即刻。 思いがけな…

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やま

やまは, 山 だが, 山を掛ける, とか 山を張る, とか 山を当てる, とか 山勘, という言い方の「山」は,どこからきているのだろう,直感では, 山勘 の山が,山師から来ているのではないか。山師は, 鉱山師の略, とある(『大言海』)。つまり, 鉱物の鉱脈を探っている人, となるが,山事,つまり, …

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ひとりぼっち

ひとりぼっちは, ひとりぽっち, とも言うが, ひとり(独り,一人)+法師 つまり, ひとりぼうし, の訛ったもので,本来, 独法師 とあてる,という。で, 一人住みの法師, から, 世間から取り残されてただ一人でいること, という意味に転じた。法師は, ほうし, と読むが,法は,呉音ホフで, ホフシ …

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手古

手古の人, という言い回しがあって,よく分からなかった。辞書を引いてもわからない。ところが,ネットで, 手古 を引くと, 手古摺る と出ている。てこずるとは, 処置に困る, とか もてあます, とか 閉口する, という意味だ。それならよくわかる。それを,『広辞苑』で引くと, 梃摺る と当てている。そして,こう言う説明がある。 …

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朝っぱら

いつぞや,朝っぱらから, ABE IS SLEEPING の,のどかな映像を見せられて, むかっ腹 が立った(それについては,http://ppnetwork.seesaa.net/article/416592147.htmlで書いた)が,この, 朝っぱら,の「ぱら」は, 腹 だと言う。つまり,「朝っぱら」は, 「朝+腹」の促音化 で,朝…

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ほどほど

ほどほどは, 程程, と当てて, それぞれの身分。身分相応, と 丁度良い程度,適度, という意味がある(『広辞苑』)。明らかに,後者は,前者に派生した,と思われる。前者は,結構古くから使われた言葉のようである。『古語辞典』をみると,後者の代わりに, その都度,毎回, が載っており,その頻度から,ちょうど良い,と言うニュアンスに転じたのではないか,と想…

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仕方がない

「仕方がない」は,多く, 諦め, の含意がある。語源的には, 「シカタ(手段。方法)+が+ない」 で,どうにもならない,やむを得ない,という意味である。 「理不尽な困難や悲劇に見舞われたり,避けられない事態に直面したりしたさいに,粛々とその状況を受け入れながら発する日本語の慣用句」 という説明がある。同義の表現として, 仕様がない, やむを得ない,…

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頭を抱える

頭を抱えるというのは, 良い考えが浮かばす,考え込む, という意味だ。しかし,同じ意味で, 胸を抱える, という言い回しを見た(岡本綺堂『半七捕物帳』)。思えば,考えたら,思い悩むのは,胸なのだから, 胸を抱える, と言ってもおかしくはない。 「あたま」の語源は, 「当て+間」 で,鍼灸点のヒヨメキから,頭頂のことを意味し,のちに頭全体を…

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のたうつ

「のたうつ」は, ヌタウツの転, とある。 苦しみもがいて転がりまわる, のたくる, という意味である。しかし,『大言海』をみると,「のたうつ」は載っていなくて,「ぬたうつ」で, 「沼田打つ」 と当てて, 「うつは,寝がえりなどする意。またヌタラウツとも云う」 とあって, 猪,草を集めたる上に転がり臥す,賻顚(輾転)。(かるもかくの条,…

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はやて

はやては,普通, 疾風 か 颯 という字を当てる。「颶風」を当てるのもある。「て」は,風の意,らしいので, 急に激しく吹き起こる風。寒冷前線に付随することが多く,降雨・降雷をともなうことがある。急風,陣風,はやち, と辞書(『広辞苑』)にはある。『大言海』には,「はやて」は,疾風,迅風を当て,「はやち」を見よとある。で, 速風(はやち)の義,「ち」は,風の古…

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無知

確か吉本隆明の口癖は, 無知の栄えたためしはない, であった気がする。 ロラン・バルトによれば, 「『無知』とは知識の欠如ではなく,『知識に飽和されているせいで未知のものを受け容れることができなくなった状態』」, を言うそうだ。逆に言えば, 「自分はそれについてはよく知らない」 と涼しく認める人は「自説に固執する」ということがない。他人の言うことを、…

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ちゃらい

「ちゃらい」は, 「チャラい」 とも表記する。 俗に,服装が安っぽく派手なさま。ちゃらちゃらしているさま。 また, 軽薄で浮ついて見えるさま。言動が軽薄で浮ついていること, という意味である。 http://zokugo-dict.com/17ti/charai.htm によると, 「チャラいとは言動が軽い様を表す俗語『チャラチャラ』を略し、形容…

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はんちく

「はんちく」というのは,東京の方言らしく, 半ちく, と書く。 中途半端, という意味で, 何をやらしてもはんちくだね, とか, はんちくな仕事して, という使い方をする。しかし, http://ja.wiktionary.org/wiki/%E3%81%AF%E3%82%93%E3%81%A1%E3%81%8F (のみにしか出ていないが)…

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