下駄をはかせる

下駄をはかせる ものごとを実際より高くみせる 囲碁で,一間または二間離れて石を打ち,相手の石が逃げられないようにする(「下駄にかける」とも) といった意味があるらしい。その他, 活字時代,必要な活字がない場合,活字を逆さまにして代わりに入れる習慣があった。活字の底は四角く平らになっており中央を横切るように太い溝が彫ってあるので,それを印刷すると「〓」となり、これが下駄の歯…

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とんだところを

ずっと,ばったり会った時の,なんか台詞があったなあ,と喉に引っかかった小骨のように思い出せなくて,あるところで,はたと思いだした。 とんだところへ(を)北村大膳, である。言われてみれは,ああ,そうだ,だが,しかし,自分が, ばったり出会った, というか, 出会いがしらの遭遇, という意味合いと受け止めていたのとは,ちょっと違ったらしい。 「『とんだ所へ来た…

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得たり賢し

最近は,あまり使うのをきかないが, 得たり賢し, という言い回しがある。辞書(『広辞苑』)には, 「物事がうまくいって得意になったときに発する語。しめた,これはありがたい」 といった意味になる。 「多く『と』を伴って副詞的に用いる」とあり,「『得たり賢し』と,云々」という言い方になるのだろう。 物事が自分の思いどおりになったときの喜びの気持ちを表す語, …

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