2013年03月18日

自分を受け入れる


JCAK主催の「パーソナル・ファウンデーション・ワークショップ」に参加してきた。
パーソナル・ファウンデーションには,10の柱がある,という。つまり,

●妥協するのをやめる(Zap the Tolerations)
●自分自身を完了させる(Get yourself Clear of the Past)
●統合性を取り戻す(Restore your Integrity)
●自分のニーズを満足させる(Get your Needs met)
●境界を広げる(Extend your Boundaries)
●基準を引き上げる(Raise your Standards)
●蓄える(Create a Reserve)
●家族の基盤を強くする(Strengthen your Family)
●コミニニティを深める(Deepen your Community)
●価値に向き合わせる(Reorient around your Values)

このうち,第一回のテーマは,「蓄える」。この場合。蓄えるとなっているが,StockやStoreの意味ではなく,Reserve,つまり予約や確保の意味,つまりあらかじめ取っておく,というニュアンスになる。これは,前倒しやチャージといった,将来に備えた心構えを含むとみていい。

僕自身は,実は,あまりファウンデーションに関心がない。前回までに,コーチでファウンデーション強化をいうことについて,批判した。

http://blogs.dion.ne.jp/ppnet/archives/11119390.html

http://blogs.dion.ne.jp/ppnet/archives/11120402.html

http://blogs.dion.ne.jp/ppnet/archives/11121354.html

それは,リアル世界の強化はコーチングそのものの強化とはつながらないだけでなく,意味なくリアル世界のコーチ自身を,クライアントに顕在化させるだけではないか,ということであった。で,最後のところで,こう書いた。

コーチングとは,クライアント自身が自分と向き合って,自分の中に答えを見つけていくプロセスだ。そのための視点と自信と確信を持つことをサポートし,リアル世界でクライアント自身が夢や目標を達成できると思えるようにしていく。

そのとき主役も脇役もすべてクライアントの一人のみ。コーチは黒子に過ぎない。影にすぎない。それが自分のファウンデーションを前面に出してどうする。そういうのを無覚悟という。

そして,理想は,クライアントに向き合った時,コーチであること自体も手放す。そこまで到達できれば,その場にいるのはクライアントだけであり,クライアントA,クライアントB,クライアントC,クライアントD…クライアントnの自己対話だけがある。コーチは,その場そのものになっている。

つまり,コーチとして存在するということは,いやでも応でも,僕という存在が,クライアントに介入する。それをしない。ただ,場を創り,風になって,クライアントがいくつもの自分と対話し続け,自分で,答えを見つけていく。

そんな話をしたら,ワークショップで,ある一人が,仏陀の前へ出て自己問答して,自分で答えを出していく,という喩を言われた。そこまで,言うのはおこがましいが,そういう自分でありたいと思う。

「蓄える」つまり,未来へ備えるというのは,すでにそれ自身,未来あるだろう自分というものにまだこだわっている。僕は,そういうこだわりを脱したい。

自分への執着を捨て
自分への見栄を捨て,
自分への拘泥をすてる,

そこにあるのは,あるがまま,いまの自分を受け入れることだ。自分を許容し,受け入れ,そのまま開示し,さらけ出せること,そういう自己であることで, クライアントが自分へのこだわりを手放すのを手伝えるのではないか。

その意味では,自分をまるごと認める。

「自分に軸がない」「ぶれる」「ふらつく」「一喜一憂する」等々と自分をマイナスに表現し,自分のファウンデーションを確立することが大事だという声をワークショップの中でいくつも聞いた。しかし,それは,おかしい。ぶれない自分は,朴念仁ではないか。固定した軸とは,頑固一徹ではないのか。生きるとは,ぶれることだ,揺らぎ,振れることだ。ぶれもせず,揺らぎもしない人生なんてない。

落ち込む自分を認めよう。まだ落ち込むだけの力が残っているのだから
怠ける自分を認めよう。明日はまだ地球はあるのだから
揺れる自分を許そう。自分にそれだけの幅があるのだから
ぐらつく自分を認めよう。まだ固まっていない成長余力があるのだから
凹む自分を認めよう。凹み切ったら凸になるしかないのだから。
悩む自分を見守ろう。まだ悩む若さがあったのだから。
自信がない自分をゆるそう。過信しないだけの知性があるのだから。
一喜一憂する自分を許そう。だってそんなに感情豊かなのだから。
過去を見ようとしない自分を許そう。だって未来の方が楽しいのだから

マイナスは,そのままプラスだ。物事には裏表がある。ファウンデーションという言葉にとらわれて,強固な自分をもっている人に憧れるのは,やめた方がいい。それは自分を捨てることだ。

揺れるから人間なのだ。
悩むから成長する
凹むから頑張る

ファウンデーションは魔法の杖ではない。自分を偽ったところで,自分からは逃れられない。そういう自分を受け入れた瞬間,そこに自分のファウンデーションが出現している。

今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm




#ファウンデーション
#パーソナル・ファウンデーション
#コーチ
#コーチング

posted by Toshi at 04:52
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