2013年04月25日

気づき


先日,第7回ポジティブ心理学コーチング研究会に参加した。

http://www.facebook.com/home.php#!/events/141692922680056/

今回のテーマは,「気づき」。事前に,

気づきはどうやって生まれるのか?
気づきを促すにはどんなことができるか?

そんなことを考えながらお集まりください。

とのメールをいただいていたので,僕が事前に考えたのは,2つ。

一つは,地と図。気づくというのは,今まで意識の地平では,地であったものが,焦点が当たり,図として顕在化する。あるいは意識に上ってくる。

いまひとつは,ひらめきとの関係で,脳のさまざまな部位とのリンキングで,今まで関係ないものがつながってくる状態。バラバラだったものが,関連したひとつながりのものとして,意識される状態。

話の中で出たのは,思い出すということ。過去の経験や知識が,蘇ってくる。例えば,人と話していて,人の言葉が,キーワードになって,気づくことがある。その場合,そこで話されている話題の中心からはそれていることが多い。これは,過去と現在が,自分の中でリンクすること,あるいは,自分の中で,時間軸,空間軸を超えて,つながりが見えてくること,といえるのかもしれない。

では気づきを促すには,どういうアプローチがあるのか。

・たとえを使う。たとえば,いまのポジションを表現するのに,「何合目」かになぞらえる。
・自己対話の中から,無意識に,ぽろっと出てくるのを拾い上げて,返す。要約する。フィードバックする。
・語尾に注目して,そこに焦点を当てる。たとえば。「何々なんだけど…」の「けど」のように,語尾があいまいになっていくところを注目して,「けと?」というように返して,意識化してもらう。
・クライアントの沈黙を待つ。この場合,絶対的に,クライアントが声を出すまで,どれだけども待つ,というのが印象的であった。つい,「質問を変えましょうか」「待ちますよ」とか,クライアントを先取りして口を出してしまう。それは,クライアントの価値を下げることになる。言い換えると,「答えはクライアントの中にある」と言いながら,それを信じていないコーチがいる,ということになる。「暗い部屋の中で,明かりをつけられるのは,クライアントだけ」という表現が印象的であった。

このクライアントの沈黙について,「商談の中,お客様が黙った時,相手に何か言わせることができれば,プラス」という事が,セールスの活動にあるのとつながる,という話になった。では客先が黙った時どうするのか。

・「困っているようにみえますが」(相手の状態をそのままフィードバックする)
・「何が起きているのですか」(ネガティブに,何か問題でも,というよりはポジティブないしニュートラルに)

これは,そのまま,コーチングでも応用できそうだ。その時,ではこちらは何をしているのか。例えば,黙ったクライアントを前に,コーチは何をしているのか。

・質問を心の中で反芻する
・ただひたすら,クライアントの反応を見守る
・クライアント息遣い,様子のわずかな変化を見落とさない

たとえばこんなことを挙げてみることができるが,もう一つは,自分自身の呼吸を意識し,身体の中で起こっていることを意識し,と自分の内側に注意を向けるというのも,新鮮であった。

相手の沈黙というのは,上司と部下関係でも,子供との関係でもありうる。その時,どう相手に対応するかは,「待つ」だけではなく,相手の状態を聞き出すために,たとえば,仕事の指示の場合だったら,

・何がわかっているかを確かめる。(何からどう始めるかを確かめる)
・今かかえている仕事全体を聴き,優先度をただす(自分の依頼が急ぐ場合でも,それより優先度の高いものがありうる)
・心理面の追い込まれ度を確かめる(困っている状態なのか,少し余裕があるのか)

ただ,前にも触れたが,

http://blogs.dion.ne.jp/ppnet/archives/10969083.html

「大丈夫?」は禁句だ。その状態で,そう聞かれたら,「大丈夫です」としか言いようはない。

そこから,気づきについて,「悟り」や「覚醒」のようなものへと話がつながっていったが,どうも,それは気づきとは別物だと,いまは思っている。そこには,宗教的なものも,そうでない様々なものも含めて,どこかに「正しい境地」のようなものがあって,そこへ到達したかどうかが問題にされている。

しかし気づきは,あくまで,いま現在の自分の中で起こっている,異なる自分,今まで意識しなかった自分,あるいは今まで気づかなかったこと,いままで意識しないできた関係性のようなものが,自分の中で,図として,ある意味を持って,ある関係性を持って,見えてきたまでのことで,それは,そこで完結するわけではなく,次には,また新たな気づきが起こる。あくまで,気づきは,経過の中の,水泡のように浮き上がってくるものだ゜,という気がした。

でなければ,人は成長しない。生きているということは,そういうことなのではないか。


いずれにしても,コーチングという視点から見たとき,「気づかせる」ことはできない。あくまでも,「気づきを促す」ということでなくてはならない。



今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm



#ポジティブ心理学
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posted by Toshi at 06:22
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