2013年07月12日

リーダーシップをめぐって


先日,「第15回 リーダーシップコミュニティワークショップ 」

https://www.facebook.com/home.php#!/events/133640750161998/

に参加してきた。リーダーシップというキーワードで,それぞれが,いまの仕事やいまの仕事の仕方を語る場という意味では,リーダーシップというタイトルはついているが,それぞれの仕事観,マネジメント観,あるいは組織論を語っているというのに近い。

平気で,海外のトップクラスの学卒(院卒)者が,職場にいる状況と,組織的,あるいは関税障壁のような見えないバリアで守られているところとは,一見すると異質のようだが,かかえている状況は変わらない。

それを一言でいうと,

素質論(やる気も能力に含めると個人の出来不出来)

で切り分けていいのか,ということだ。

それは,個人の能力が社会的に育てられてくるという意味の仕組みの部分と,組織内で,仕組みとして育てていくかという部分があるが,ここでは,後者,個人的な出来不出来の問題に還元せず,組織として,仕組みとして,よりパフォーマンを挙げられるようにするにはどうしたらいいか,という問題意識といっていい。

僕の問題意識も,できるだけ個人の能力に還元するのはよしとしない。個人の能力アップがいらないという意味ではないが,たとえば,人とのコミュニケーションについて,どんな人ともうまく意思疎通できる人と,割と特定の人に苦手意識を持つタイプというるとすると,どちらかと言えば,苦手意識を個人的な能力の問題に置き換えたり,努力不足に置き換えたりする。

しかし,口下手の人も,口数の少ない人も,伝えるべきことが確実にその人に伝わるような仕組みやルール,たとえば,指示連絡や依頼の確認は,いちいちすれば角が立ったり,面倒くさかったりするが,依頼された側が,依頼終了報告をするというルールを決めてしまえば,報告がなければ,確認しやすくなる。

つまらないことのようだが,ルールができれば,それが意思疎通の最低条件に上がり,その余のことに力が注げるのではないか。

確かにコミュニケーションは大事だし,大半の職場問題はコミュニケーションに起因するという言い方もされる。ただそこで言っているコミュニケーションは,話すべきことがきちんと話されていない,共有化されるべきことがきちんとされていない,といった肝心のキャッチボールやベクトルあわせのことを指しているので,そうではない部分,もう少しシステマティックにできる部分は省力化していいのではないかといつも思う。

仕事のコミュニケーションの問題で,ついでに言えば,それをリーダーシップと絡めるなら,コミュニケーションはペラペラ上手にしゃべることではない。

既に何度か触れたことがあるが,

http://blogs.dion.ne.jp/ppnet/archives/11196288.html

http://blogs.dion.ne.jp/ppnet/archives/11046523.html

僕はリーダーシップの端緒は,仕事の仕方だと思う。自己完結して仕事をする人は,どのレベルに行っても,たとえば,チームリーダーなら,チーム内で,課長なら課内で,自己完結して仕事をしようとするだろう。それは,自分の裁量内で,出来る範囲で,仕事をするということであり,ということは自分の役割を広げようとも,それを超えようともしない,はっきり言って,自分の使えるリソース(部下もリソースに含まれる)だけを使う以上の努力もしないで,仕事をしているに等しい。

しかし本来仕事は,目の前の仕事をこなすことではなく,本質的に仕事の完結ということを目指そうとするのであれば,自分の裁量の範囲ややれる力量内でこなすことではなく,その仕事を本当の意味で完成させるのが目的でなければならない。そうであるなら,そのために必要な人に支援や協力を求め,自分のキャパや裁量を超えて,一人(の力量内)ではできないような仕事をすることでなければならない。

ここにリーダーシップの端緒がある。こういう仕事の仕方をしてきた人は,チームを預かっても,チーム内で自己完結させず,必要なら,他チームや上位者(さらにその上や組織全体)を巻き込んで,チームのパフォーマンスを挙げようとするだろう。

それが真の意味のリーダーシップだと思う。

とすると,コミュニケーションとは,

なぜそれを完成させなくてはならせないのか,

そのためになぜあなたの協力が必要なのか,

そして一緒にどういうことを完成させ,それによって自チームだけではなく,組織全体にとってどんな意味があるのか,

等々をきちんと語れなくてはならない。それは,単に語ることに力点があるのではなく,

自分は何をするためにここにいて,

そのためにこの仕事を完成させなくてはならず,

それにはあなたの協力が必要なのだ,

と自分の仕事の意味,自分の意味,自分のやろうとしていることの意味,そのことのもたらす意味をきちんと考え詰め,筋を通して話を詰めていけることだ。それが語り口に現れる。

コミュニケーションは,話し方ではなく,その人の思考の結果だということだ。だとすれば,コミュニケーションとは,共感とか聴くとかより前に,仕事をするものとして,

そこにいる自分の意味,

そこでする自分の仕事の意味,

をきちんと考えていることが大前提になる。それなしの共感も傾聴も,自分の仕事を支援してもらうために,相手をまきこむ武器にはならない。


今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm

#リーダーシップ
#共感
#傾聴
#コミュニケーション





posted by Toshi at 04:48
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