2015年04月14日

アセスメント


アセスメントとは,

Assessment,「課税」「査定」「評価価値」「分担金」などを意味する英語からきている。日本では「評価」「査定」の意味で用いられることが多く,「対象が周囲に及ぼす影響の評価をすること」「開発が環境に与える影響の程度や範囲,また対策について,事前に予測・評価すること」などをさす,

とされる。ここでは,コーチングにおける,自己点検といった意味で使っている。コーチからの課題で,

セルフ・アセスメント項目,

を考える,というのを課され,改めて,現時点での,自己点検項目を洗い出してみた。何度か,コーチングのことについては触れているし,コーチの姿勢については,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/391214445.html

でも整理したが,今一度,現時点の確認をして,15項目にまとめてみた。

①姿勢を正す。

別にグランディングを持ち出さないまでも,きちんと,居ずまいを正すことが,聴くことの基本である。そうすることで,相手のすべてに感度が高まり,勘というか,直感が冴える。それについては,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/414675457.html



http://ppnetwork.seesaa.net/article/417110159.html

で触れた。かつて,僕はかつて,「要約がうまい」と言われ,自分でも,そう思っていたが,実は,相手から見ると,直感を返していたらしいのである。

②間(ま)を意識する。

この場合,相手のしゃべりのテンポ,息遣い,ということもあるが,

言語化のスピード

相鎚の間合い,

と言うのも含まれる。それについては,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/415288692.html



http://ppnetwork.seesaa.net/article/412037148.html

で触れた。間を考えるとき,意外と,聴き手側の相鎚の間合いが重要であることは,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/417160692.html?1428781997

で触れた。

③文脈を共有する。

これは,決めつけられた,レッテルを張られた,と相手に感じさせないために,同じ文脈にいる努力がいる,ということだ。それについては,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/416425472.html

で触れた。あるいは,従来言ってきたことで言えば,

同じ土俵に乗っているかどうか,

ということとも関係がある。それについては,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163150.html

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163020.html

で触れた。

④遠くを見る。

これは,CTIでいうところの,大きな主題,を指す。つまり,当面の問題解決や,当面の主題ではなく,その人の人生そのものの主題は何か,というところを外さない,ということだ。それについては,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/392970265.html

http://ppnetwork.seesaa.net/article/409811339.html

でも触れた。それは,Howに走らず,その人の価値や,大切にしているものを浮かび上がらせる,ということでもある。

⑤ノンバーバルの変化。

これは当たり前だろうが,息遣い,声,身ぶり,居ずまい,そういった視覚的,聴覚的な情報に,感度を上げる,ということに尽きる。聴く,というのは,本来そういうことだ。

http://ppnetwork.seesaa.net/article/410724005.html

で,触れた,共感性がないところでは,その感受性は,鈍るだろう。

⑥沈黙への感度。

沈黙を待つとか,沈黙を意識するということではない。沈黙を,沈黙として受け止めている限り,聴き手側は,共感性がきちんと持てていない証なのである。沈黙は,当人にとって,沈黙ではない。あわただしい自己対話そのものなのである。それについては,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/413804239.html

で触れた。言ってみれば,相手と,

一緒になって沈黙の時間をもつ,

ということなのかもしれない。

⑦ラベルを張らない。

エリクソンの言う,

「相手について仮定しない」

ということである。仮説(妄想かもしれない)は,こっちの仮説(思い込み)であって,相手自身ではない。そのことを忘れると,平然と決めつける。決めつけは,文脈の共有化,つまり相手との関係性が出来ていない証でもある。決めつけについては,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/416425472.html

でふれたし,それによる痛い目は,自分自身が,味あわされた。その痛い目については,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163096.html

http://ppnetwork.seesaa.net/article/391125143.html

で触れた。言葉は,ある面,

凶器,

となることを忘れてはならない,軽々にラベルを貼るなど,もってのほかである。

⑧ニュートラルもしくは風である。

自然体という言い方もできる。風にそよぐように,そこにいる。そういう聴き手でありたい。それを,

風,

と呼ぶ。あるいは,そういう自己規定そのものも,手放す,ということかもしれない。それについては,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163179.html

で触れた。まあ,コーチ,コーチとしてそこにいない,コーチとしての存在感を消す,と言ったらいいであろうか。

⑨直感を伝える。

姿勢を正すところで触れたが,相手の話していることから受ける直感を見逃さず,聞き逃さず,言語化すること。言葉にしないことは,伝わらない。それについては,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/414675457.html

で触れた。最近気づいたのは,僕が要約と思っていたことが,相手には直感と聞こえていたらしいことだ。それについては,
http://ppnetwork.seesaa.net/article/417210569.html?1428869226

で触れた。

⑩フィードバック。

それは,承認の形であるかもしれないし,事実の形であるかもしれないし,直感の形であるかもしれないし,さらには,要約や確認の形かも知れない。ともかく,こちらに写った相手のことを,細大漏らさず,伝えること。承認については,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163040.html

で触れた。言ってみれば,私には,

こう写った,
こう見えた,
こう聞えた,
こう感じられた,

と,言葉を惜しまず,言語化することだ。口に出さないことは,決して伝わらない。

⑪○を付ける。

相手に○印をつけるというか,コンプリメントといってもいい。あるいは,できていないことではなく,できていることに焦点を当てる,という言い方でもいい。

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163040.html

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163420.html

できないことではなく,できている状態,どうなったら解決しているかに,焦点を当てる。ソリューション・フォーカスト・アプローチで言う,

プロブレム・トーク
ではなく,
ソリューション・トーク

である。それについては,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163304.html

で触れた。

⑫メタコミュニケーション。

会話自体を,メタ・ポジションから振り返る。それは,出発点で,

何を得たいか,
どうなったらいいのか,

を確認してあることで有効になるが,しかし,それは単なる確認で,そのときはそう思っただけかもしれない。だから,会話を経て,確認してみると,まったく違うものを得たいと思っているかもしれない。その確認である

⑬リソース。

その人のもっているものを,リソースとして焦点をあて,人と違う,その人だけの何かを,見つけ出すこと。それは些細なことかもしれない,仄見えるだけかもしれない。それを照らし出す。あるいは,その確認,追認。承認ではなく,相手への認知。そして,そのリソースを最大化すること。

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388984031.html

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163193.html

で触れた。それは,その人らしく,ということでもある。それはまた,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163306.html

で触れたように,遺伝子の開花,である。

⑭いま・ここ。

Dance in this moment(Dance in the moment),

である。それは,

その時,
その場で,
その人とともに,
どこへ行くかは,そのひとまかせで,
行先も,目標も,コースも,歩き方も,
相手にゆだねて,

である。それは,柔軟性,ということでもあり,共感性の別の言い方でもあり,文脈を共有する,ということの現れでもある。それについては,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163425.html

で触れた。

⑮いつもおのれでいる。

自然体とは,

自分でいる,

ということだ。それは,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163191.html

で書いたように,そこでの在りように,関わり方に,反応の仕方に,応答の仕方に,口の利き方に,結局,

おのれ,

が出る。出るのでいいのだ,と思う。しかし,願わくば,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/388163582.html

で書いた,

心映えのでる,

おのれでありたい。

アセスメントは以上であるが,先に,沈黙で触れたように,

http://ppnetwork.seesaa.net/article/413804239.html

で書いた,

相手の自己対話に参加する,

と言うのが,基本姿勢である。それがあって,以上のアセスメントが生きる。それ抜きでは,文脈の共有も,共感も,沈黙を共にすることも,あり得ない。質問は,相手自身の自問の代替でなくてはならない。







今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm

posted by Toshi at 04:56
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